良く書店でみかける風景。

「ほら、早く選びなさいよ!!漫画やキャラクターの本はダメよ!!あ、そんな字が大きいの、赤ちゃんのじゃないの!もっとちゃんと字が細かいのにしなさい!あ、これはどうなの?ほら!」

ああ。。。それはつまんないよ。。。そこ、そこにあるそれ、最高に面白いのに!!あああ、違う!違う!!

なんて心の中で叫んでしまうことが良くある。

子供は親の顔色を伺いながら、たいして読みたくもなさそうな本を結局「選ばされて」しまう。お母さんはベストセラー本を買わせて満足げ。

この間は某チェーン古書店で。

「ほら、ええ加減、本くらい読まんと!ああ?そんなん、ちっちゃいコの本じゃないか!」

お父さんまでもがこんな感じ。


あたしはいいたい。子供につべこべいう前に、

「あんたら、読書きらいやろ?」

押しつけられた読書なんて、ちっとも面白くない。
嫌いな曲を聞かされて愉快になる人がいる?

それにね。漫画だとか、活字の大きさだとか、そんな見かけで本を分類してるだけでもう失格。媒体は関係ないと思うんだわ。そこに描かれている世界を受け取るのが大事なのに。
世の中には沢山の素敵な世界があって、その媒体が「文字」ならば、それを道具として習得したい!と思うのが人間。
ゲームボーイやりたさに、使い方をマスターする力のある子なら、読書なんて身につけるのどうってことないはず。読書の楽しさを知っていたら、ほっといても読むはず。

問題は、読書の楽しさを知らない、教えられない親にある。

「うちの子は本を読まなくて。。。。」

と愚痴る前に、自分がまず読書したらいかがでしょう?
本の面白さを語ったらどうでしょう?

映画や漫画でストーリーを簡単に理解できる媒体に慣れた現代っ子に読書力がない、なんて誤解です。子供を甘く見るにもほどがある。子供っていうのはもっと知識力旺盛で、どん欲で。。。。大人は到底かなわない吸収力と想像力を持っているのです。
叶うなら、子供の頃のあの想像力の翼で。

ハリポタ、読みたかったなあ。。。。。


読書に勉強なんて名前つけたら嫌になるに決まってるじゃん。

だからそんな親子を見る度に、可哀想だなあ。。。と思わずにいられません。

娯楽を勉強だと思ってるなんて。。。ああ、気の毒。